「はてなSNS」のインターフェイスは「はてなグループ」で使えばいいのに・・・
最近「はてな」関連で色々な意見をはてなブックマークで見るようになって、日頃はてなのサービスで常々考えていたことがあったので、自分の考えを整理する意味で私の意見を書いてみようと思います。
他のBlogサービスでいくつかブログを書いていたりしていますが、実はダイアリーを使うのも初めてなんですけど・・・。
最初「はてな」を知ったのは「はてな」の人力検索がネットでちらほら話題になりはじめた頃で「こういうサービスもあるのかあ」という程度でした。
で、ブログが巷ではやりだした頃、「はてなダイアリー」を私も使ってみました。でも、ものすごく使いにくくて、結局ダイアリーは挫折。。
「はてな」で使っていたのは「はてなアンテナ」くらいでした。
なんで使いにくかったかというと、今は文字を大きくしたり、太字にしたり、リンク貼ったり「入力支援ボタン」があるので、昔よりは使いやすくはなりましたが、私が使い始めた頃はそういうボタンの類はなく、「はてな記法」っていうんですか? あれを駆使して日記を書くスタイルだったと思います。
面倒くさがり屋の私は「なんで日記を書くだけなのに、その前で苦労しなきゃいけないの?」と思い、それから「はてなダイアリー」は使っていませんでした。デザインパターンも3種類くらいしかなかったですし。
他のBlogサービスと比べて「日記を書く」という、はてなダイアリーの基本操作に全く付いていけませんでした。というか付いていこうという気すら起こりませんでした。
「なんでこういう操作体系にしたんだろう?わからないやつは来なくていい!って考え方なんだろうか?」「オリジナリティをあえて出して独創性をアピールしているのだろうか?」と思っていました。
ぼくはまちちゃん!(Hatena) - はてなのとっつきにくさやMoo-t.blog - ■はてなのトッツキにくさを拝見して、「そうなんだよなあ、初心者に全然優しくないよなあ。パッと見て何をしていいのか、さっぱりわからいなもんなあ」という敷居の高さが「はてな」にはあると思います。
「はてな」のサービスって慣れれば、すごく使いやすいのかもしれません。でも慣れるまでが大変なんです。時間かかるんです。勉強が必要なんです。その慣れを”知らず知らずのうちに”克服するエネルギーというか分岐点というか、そういうのって人ぞれぞれ違うと思います。
私がはてなを苦にしなくなったのは「はてなブックマーク」であり「はてなアンテナ」であり、「人力検索」でした。「はてなブックマーク」が一番大きかったと思います。それらを使って「はてな」をより使うようになって、知らない間に少しづつ「はてな」に慣れてきたように思います。
そこで「はてな」を人に勧めて、少し使ってもらっても反応がよくありません。
パソコンを覚え初めて、ブログというものに興味を持ちだした私のオヤジに「ブログやってみようと思うんだけど、どうすればいい?」って言われて「はてなダイアリーが簡単で使いやすくてお勧めだよ!」とは言わないでしょう、絶対に。
確かに他のBlogサービスでも「慣れ」は必要かもしれません。でも「はてな」の場合その「慣れ加減」のレベルが違うような気がするんです。windowsとMS-DOSくらい違うような気がします。
なんでこんなことを書いているかというと「はてなグループ」がきっかけでした。
私は社員10数名の小さな会社でWebデザインの仕事をしています。小さな会社ですので本業のかたわら、社内のシステムのことやらパソコンのことやら、そういった業務も行っています。
社内では「サイボウズ」を使って情報共有なんぞを行っていますが、もう少し違う切り口から社内の情報共有ができないかな?と常日頃考えておりまして、「社内ブログ」とか「wiki」とかの情報をはてなブックマークで見かけるようになり、「こういう方法もあるなあ」とブログとwikiを組み合わせたような社内コミュニケーションツールの導入を個人的に検討しはじめました。
小さな会社ですので、コストはかけられませんし、オーバースペックのものは必要ありません。管理は簡単なほうがいいので、自分でサーバーたてるのは避けたいところです。
そんなこんなで、いろいろなサイトを見ていたら、以下のサイトを拝見し、自分が考えていたサービスを実現するツールとして「はてなグループいいかも」と考えました。
- sshi.Continual - はてなグループによるはてなWikiの実現
- ひとりでもグループ - 浅倉卓司@blog風味? - はてなグループができたときからblog+Wikiとして使ってるんですが。
- Zopeジャンキー日記 :ブログはフロー、Wikiはストック
- 妄想科學日報 - イントラブログとしてのはてなグループの可能性
- CNET Japan Blog - 江島健太郎 / Kenn's Clairvoyance:社内ブログ導入記(1)
各自の仕事の流れは「はてなグループの日記」で、情報のストックは「キーワード」で、会社の全体的な情報管理は「サイボウズ」で。
「これで実現できそうじゃん!」と思って、テスト運用してみたのですが・・・。
「はてなグループ」のキーワードは好きにつくることができるので、結構便利。日記のキーワードリンクの下線がウザイですが、まあ良しとしましょう。キーワードはwikiとして切り離してしまったほうが使いやすいと思うんですが、それもまあ良しとしましょう。
ただですね、致命的なのが「はてなグループ」の日記機能とグループトップのデザインがしょぼすぎです。私はいいんですよ、わたしは。「はてな」のこういう絵面には慣れてますから。私はいいんです。。
社内で比較的若くて、自分でブログを書いている社員3〜4人を巻き込んでテスト使用してもらいましたが、やっぱり「はてな」はとっつきにくいみたいです。
「字がいっぱいあってわけわかんない。見づらいしブログっぽくないよね?」
「下線がいっぱい出て、気持ち悪い」
「何からしていいのか、さっぱりイメージがわかない」
なんでもそうですが、パッと見て「これを押せばいいのかなあ」とか「これはこうするんだろうなあ」とか、そういう「やってみよう」という気持ちが全く起こらないインターフェイスみたいなんです。まあそうでしょうね、私もそうでしたから。
はてなダイアリーだと入力支援ボタンは使えるし、ブログモードで日記が書けるので、まだとっつきやすいのかな?とも思い、はてなダイアリーで書いて、プライベートモードにしてグループ内だけで閲覧にすればいいのかと思いましたが、それだとグループの機能を発揮できないような感じがします。
※はてなグループで、はてなダイアリーを使うことについてのメリット、デメリットについてよくわかりませんでした。この辺は勉強不足ですので、どなたかご教授くださると嬉しいです。
はてなグループの日記はむか〜しの「はてなダイアリー」と同じような操作感です。私は「はてなグループ」の日記に「はてなダイアリー」と同じような入力機能をもたせるべきだと思っているのですが、「はてな」スタッフはそう思っていないみたいですね。
はてなアイデア - はてなグループでも、はてなダイアリーと同様に、ボタン(太字・斜字など)を設けてほしい。という要望がありましたが、結局この要望は却下されたみたいです。
『はてなスタッフのkiyoheroです。
アンケートを行いその結果などをもとに社内で再度検討を行いましたが、やはり管理ツールなど全体的なリニューアルを含めて検討させていただきたく思います。今しばらくご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。』 (2005-12-13 14:50:44)
そりゃあ、アンケートしても要望は少なかったと思いますよ。だって「はてな」を利用しているのは、「はてな」に慣れたユーザーさんばかりですし、こういった要望は「あってもなくてもいい」と思うはずです。私が「グループ」を使用することなく、社内で「はてな」のサービスを利用しようという考えがなければ、私も「別に必要ないんじゃないでしょうか?あれば便利だと思いますが・・・」と答えると思います。
ただ、初めて使うユーザーには絶対に必要だと思うんです、そういった見てすぐわかる機能って。
「はてなグループ」の考え方や基本機能って中小企業向けの優れた情報共有ルールだと思うんです。機能も程々で、外の情報と紐付けされているけど閉じたネットワークを形成して、その存在自体も隠すことができて、価格もそこそこで、自社でサーバー管理するわけでもないから管理も楽で。
きっと「はてな」のスタッフの人たちって「はてなダイアリー」とか、はてなのサービスを使ってた人達がつくるコミュティツールとして「はてなグループ」作りはじめたのだと思います。
つまり「はてなグループ」を利用するのは「はてな」を今まで使ってきたユーザーというのが前提にあると思います。
でも「はてなグループ」から初めて「はてな」に触れる人もいるはずです。会社で使う便利なツールとして、はじめて「はてな」の扉を開ける人もいるわけです。
こういう人たちにとってモニタに映る画面ってとっても重要だと思うんです。「使ってみよう」とか「みやすい」とかそういうとっつきやすさってすごく大事なことだと思うんです。
そういった「とっつきやすいデザインと操作感」があれば、はてなの利用者は増えると思うんです。(でも「はてな」はそれを望んでいないのかもしれませんね・・・)
これは「はてな」にとって大きなビジネスの種だと思うんです。国内の中小企業の数ってものすごいじゃないですか。その数%が「はてなグループ」を利用し、月額またはユーザー数で課金するようにしたら、結構な数字になると思います。
社内で1ヶ月ほど運用してみましたが、結局「はてなグループ」の利用はストップすることにしました。
理由は「とっつきにくいから」です。運用側の指導や導入プロセスの問題もあったかもしれませんが、見た目で「げえ〜〜」と思われるとかなり辛いです。。
はてなスタッフの意見とかはてなアイデアの状況を見ると、今後はてなグループの方向性が大きく変化するとは思えませんので、他のサービスを検討中です。
「はてなビジネス」っていうサービスがありますが、「はてなグループのビジネス版」かと思っていたんですが、全然違うんですね。
「はてなグループのビジネス版」を作ればいいのにって思いますよ。
で、本題の「はてなSNS」のインターフェイスは「はてなグループ」で使えばいいのに・・
YAMDAS現更新履歴 - 「はてなSNS」でなく「はてなポータル」を目指すべきではなかったか?の記事を拝見し、「確かにあれはSNSじゃないわなあ」と思いました。「はてなSNS」を初めて見たときから、SNSではなく「SNSっぽいインターフェイスなだけだよな?」と感じていました。「myはてな」を「直感的に表現したようなもんかな?」と。
kanoseさんのARTIFACT@ハテナ系 - はてなポータルを望む―はてなはmixiの機能を飲み込め!―にもありますが、SNSみたいなインターフェイスと機能を「はてなグループ」のトップ画面にして、日記をはてなダイアリーと同じ仕様にすれば、「はてなグループ」を活用する企業が爆発的に増えるのではないか?と個人的に思います。
はてなアイデアに出しても、「はてなアイデアミーティング」のポットキャストから近藤さんの声で「う〜ん、これは却下でしょ?」と言われそうなので、ここで自分の意見を吐きだしてみました(笑)。
「はてなグループ」改良案
これだけでいいんですけど。。これを「はてなグループ」に入れてくれたら売れると思うなあ。。
なんでしないんだろう。。すごく不思議。
私の考えが変なんだろうか?